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SCIT終了の花粉症、用量漸増ILITでさらに症状緩和

2021年9月20日  Allergy

草花粉によるアレルギー性鼻炎患者を対象に、経リンパ節免疫療法(ILIT)での花粉用量漸増により治療効果が高まるかを2件の無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検討。花粉用量を1カ月おきに1000SQ-U、3000SQ-U、1万SQ-U(5000SQ-Uを30分空けて2回投与)へと増量した。 3年間の皮下免疫療法(SCIT)を終了して間もない患者29例を対象とした1件目の試験の結果、ILIT終了患者での1万SQ-Uまでの用量漸増は安全だった。治療後に総合症状薬物スコア(CSMS)が31%低下し、血中の草特異的IgG4値が2倍に増加した。SCIT歴のない患者39例を対象とした2件目の試験では、最初の2例で5000SQ-U投与時に重篤な有害事象が認められたことから、修正した投与スケジュール(1000-3000-3000SQ-U)は安全と思われたが、CSMS改善は達成されなかった。いずれの試験でも生活の質および鼻誘発反応の改善は見られなかった。...