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良質な植物性食品中心の食事で重症COVID-19リスク4割低下

2021年9月20日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のリスクや重症度と、食事の質や貧困度との関連性を前向きコホート研究で検討した。スマートフォンを用いたCOVID-19症状研究の参加者59万2571例の食事データを解析し、健康的な植物性食品中心の食事スコアで評価した。 その結果、388万6274人月を追跡調査し、COVID-19症例3万1815例を確認した。食事スコアが最低四分位群の参加者に比べると、質が高い食事の参加者はCOVID-19罹患(ハザード比0.91、95%CI 0.88-0.94)、重症COVID-19(同0.59、0.47-0.74)のリスクが低かった。食事の質低下と生活貧困度上昇が複合した場合は、それぞれ単独のリスク関連性を合計した場合よりもCOVID-19に対するリスクの関連性が高かった(相互作用のP=0.005)。食事スコアの最低四分位群と最高四分位群に対応する1万人月当たりの絶対超過率は、低貧困地域の居住者22.5(95%CI 18.8-26.3)、高貧困地域の居住者40.8(同31.7-49.8)だった。...