高度近視成人、眼軸長伸長の危険因子は修正不能

高度近視の成人患者1877例（平均年齢62.10歳、女性72.30％）の医療記録（受診9161件）を用いて、眼軸長伸長の危険因子をコホート研究で検討した。 平均眼軸長は29.66mm、平均年間伸長度は0.05mmだった。近視性黄斑症の発症率は77.46％、脈絡膜血管新生（CNV）発症率は27.04％だった。眼軸長の重度伸長発生オッズ比は、女性で1.46（95％CI 1.38-1.55）、40歳以上で0.44（同0.35-0.56）-0.63（同0.50-0.78）、最高矯正視力（BCVA）20/400未満で1.33（同1.15-1.54）、ベースラインの眼軸長28.15mm以上で1.67（同1.54-1.81）-2.67（同2.46-2.88）、黄斑症ありで1.06（同0.96-1.17）-1.39（同1.24-1.55）、CNV既往歴で1.37（同1.29-1.47）だった。...