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腸チフスのVi多糖体結合型ワクチン、有効性80%以上

2021年9月23日  New England Journal of Medicine

サハラ以南のマラウイで9カ月-12歳の小児を対象に、腸チフスVi多糖体結合型ワクチン(Vi-TCV)と髄膜炎菌莢膜A群結合型(MenA)ワクチン単回接種の有効性と安全性を第III相二重盲検試験で比較した。 intention-to-treat(ITT)解析の対象は2万8130例、内訳はVi-TCV群1万4069例、MenAワクチン群1万4061例だった。Vi-TCV群12例(10万人年当たり46.9件)、MenA群62例(同243.2件)に血液培養で確認された腸フスが、発生した。全体のVi-TCVの有効性は、ITT解析で80.7%、per-protocol解析で83.7%だった。ワクチン接種後6カ月間に重篤な有害事象が計130件(Vi-TCV群52件、MenA群78件)発現し、6例が死亡(いずれもMenA群)した。ワクチン接種関連の重篤な有害事象はなかった。...