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18歳以下の円錐角膜、8割弱が進行

2021年9月24日  専門誌ピックアップ

診断時年齢18歳以下の円錐角膜患者106例148眼(平均年齢15.2±2.5歳)を対象に、進行の発生率および関連因子を後ろ向きコホート研究で検討。追跡期間は最低6カ月、平均2.9±2.2年だった。 角膜断層撮影の結果、円錐角膜進行発生率は77.0%だった。進行が見られた眼では、進行がない眼より受診時の疾患進行度が高く、前部曲率(KMAX:55.4±6.3D dioptres vs. 52.2±5.4D dioptres、P<0.01)および後面エレベーション(108.2±40.9μm vs. 86.3±35.6μm、P<0.01)が高く、中心角膜厚測定値が低かった(442.1±56.7μm vs. 454.4±47.5μm、P=0.01)。多変量解析で受診時年齢、性別、アトピー、眼の擦過の記録、民族、追跡期間に円錐角膜進行との有意な関連は認められなかった。片眼または両眼に重度円錐角膜あると、ない場合よりも両眼の進行率が高かった(73.9% vs. 36.8%、P=0.03)。...