脂肪膵に糖尿病発症との関連認める

2008-10年の膵臓および肝臓脂肪量のデータがある患者631例を対象に、脂肪膵と主要な代謝性疾患発症の関連を平均追跡期間11.1年の前向きコホート研究で検討。631例中93例（14.7％）が脂肪膵だった。 その結果、脂肪膵群では糖尿病（33.3％ vs. 10.4％、P＜0.001）、高血圧（37.7％ vs. 22.7％、P＝0.003）および脂質異常症（37.7％ vs. 14.6％、P＜0.001）の発症率が高かった。脂肪肝と脂肪膵がある患者が糖尿病発症率が最も高かった（P＜0.001）。多変量解析では、脂肪膵に糖尿病との独立の関連を認め（調整後ハザード比1.81、95％CI 1.10-3.00、P＝0.020）、高血圧および脂質異常症との関連はなかった。膵臓脂肪量1％増加当たり糖尿病の発症リスクが7％上昇した（同1.07、1.01-1.13、P＝0.016）。...